宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和四年七月の自選短歌五首

明日(8月7日)は、CDTNK夏フェス2022開催日で、いまからワクワクしているのですが、懸念が一つ。わたしも23時から4分間の出演することになっているんですが、短歌ができていません。4分間をつかって何をどのくらいどんな風に披露すればよいかを考えないといけないのです。けれど今日は5年振りくらいにビールを飲んでしまって、もう眠たいのです。

獅子座同盟はとても素敵な想定とレイアウトで、ことしも素敵でした。

うたの日はまったく駄目なのですが、それでも続けていくことを目標にしたいと思っています。

そして、今月末は「うたそら」がありますね。屋上獏部というタイトルにまとめるからこそ、自分の短歌がどんなふうに変わってきているのかがはっきりとわかります。

「短歌の不思議」という東直子さんの本を座右に、散文とは違う構造で短歌をつくりたいというのが今の目標です。それは今月の自選首短歌の中でも実現できてはいません。目標とする短歌を作るためには、生活全般の認識を変革しなければならないのだと思います。

それでは今月の自選五首です。

 

7月16日
毒芹の池を曲がれば会うことを禁じられてる友達の家
『 芹 』

 

7月20日
さて来週のサザエさんは?と訊ねられ 幸せ! 幸せ! 幸せ!と叫ぶ
『 来 』

 

7月22日
黒板に抱かれるように背伸びして国語教師が書く相聞歌
『 背伸び 』

 

7月24日
何度でも見つけてあげる本当はなくしていない貯金通帳
RIUMさんの#初句

 

7月25日
息をする義務と権利を読み上げる裁判官の髭がそよそよ
RIUMさんの#初句

 

以上です。