宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和三年三月自選短歌五首

「小田原」を「ホニャララ?」と聞き返されたときにわたしが咥えてたもの

『 ホニャララ 』 #うたの日

一本のうどんが気炎吐きながら角を曲がっていく春の昼

『 うどん 』 #うたの日

星空のままにしておくガラス製ジグソーパズルのところどころは

約束をすっぽかされた人たちがアロワナを見にくる喫茶店

『 喫茶店 』 #うたの日

産声は約束だった青空はとても明るく宇宙を隠す

『 約 』 #うたの日