令和三年九月自選短歌五首
鉄棒の補助する人が体育館を出るとき使う洒落た靴べら
『 靴 』
フルートが微かに鳴っている午後を雨と未練が時折過ぎる
ドクダミの茂る跡地はわたくしの思い出せない前世のように
透明なトワイライトに同棲は改行のない手紙のように
『 同棲 』
玉葱を微塵切りする可能なら秒単位まで細かく刻む
『 秒 』
鉄棒の補助する人が体育館を出るとき使う洒落た靴べら
『 靴 』
フルートが微かに鳴っている午後を雨と未練が時折過ぎる
ドクダミの茂る跡地はわたくしの思い出せない前世のように
透明なトワイライトに同棲は改行のない手紙のように
『 同棲 』
玉葱を微塵切りする可能なら秒単位まで細かく刻む
『 秒 』