宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和三年十二月の自選短歌五首

好きな短歌が詠めるようになりたいな。

ということで、遅ればせながら令和三年十二月の自選短歌五首です。

好きな短歌を五首選ぶのにさえ四苦八苦するほどに、短歌にならない今日この頃です。

 

12月5日
あんまんにあたためられていた手からあんまんをあたためる手になる

 

12月6日
足ですか頭ですかという声が夜の明けるまで聞こえる窓辺
『 窓 』 

 

12月7日
「この空地プラネタリウムだったのよ」そう言いながら星を見ている
プラネタリウム

 

12月10日
ぼんやりとしたしあわせに着地するために整えられた寝室
『 ぼんやり 』

 

12月17日
自販機に缶の汁粉のある道の少し下っているありがたさ
『 疲 』

 

以上でした。