宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和四年一月の自選短歌五首

短歌の投稿サイト「うたの日」へ参加していて、この間「デビュー2年!」というメッセージが出てきました。まだ、2年なんだなって、不思議な気分になりました。一日、一日はあっと言う間で、一週間なんて信じられないスピードで巡っているけれど、そんな風に流れていく日々を留める飛び石のように短歌が残っていく。そしてそれらの短歌は時間、というよりも空間上の距離として、時間を体感させてくれる。うまく言えないですけれど、「時間」と「空間」とを換算するもの、みたいな感じで。

自分好みの短歌がなかなかできない期間が長く続いています。でも、続けていきます。

 

1月2日
三時間くらいで枯れる花束がいいな朝には捨てられるから

 

1月8日
さようならだけど明日も会いますね会釈くらいは交わしましょうか

 

1月13日
あいまいにうなずきたくて自販機のボタンを二つ同時に押した

 

1月16日
しばらくは走りたくないコンビニで買ったおでんをいいわけにして

 

1月27日
ここからは手探りなので唇と瞼をきつく閉じて下さい
『 探 』 

 

今日立春まだまだ寒い日が続く予報だけれどもう春だから