令和四年十一月の自選短歌五首
野村日魚子さんの『百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た』
toron*さんの『イマジナシオン』
の三冊を購入して刺戟をうけた今月。
さらに『音楽の科学』という本を読み始めた一節
『(…)つまり「文」は人間にしか作れない。単語を組み合わせて単語の総和以上の意味を表すという芸当は人間だけのものである(p.43)』
は、短詩を作る上で忘れてはならないことがまた一つ加わったなという気がしています。
それでは、今月の自選五首です。
11月1日 RIUMさんの#連想短歌 #イラスト詠
花をすぐ枯らしてしまう人だったすぐに履歴を消す人だった
11月3日 『 想 』
柔らかく大根を煮る妄想の新幹線は三島を過ぎる
11月7日
ベンジャミン・フランクリンもラフカディオ・ハーンも蟹につけたい名前
11月10日 RIUMさんの#連想短歌 必要
梯子です必要なんです長いのが月に自力で舞い戻るんです
11月19日
新聞の勧誘員の地図にある教会までの遠い道のり
さあ。十二月。『うたそら』『カウントダウン短歌』(参加申し間に合っていればですが)。そして『大晦日108首チャレンジ』も可能ならば挑戦したいと、盛りだくさんの師走です。楽しみ。