宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和四年八月の自選短歌五首

夏らしい夏を満喫できました。もう九月ですね。
八月は、好きな短歌に指先が少し触れたような気がしました。イベントも楽しかったし、作ることも読むことも楽しむことができた八月でした。

では、今月の自選五首です。

令和四年八月の自選五首

8月8日
そういえば消費期限が切れかけのわたしのLOVEの色がヘンなの
RIUMさんの#初句

8月16日
落ちてゆく氷砂糖の速さにてビーチサンダル前を秋風
RIUMさんの#初句

 8月24日
初心者は飲んですぐ吐くのがコツと祖父が金魚を吐き分ける夜
『 すぐ 』

8月24日
一回も生き返らない犬のベス何度も生き返る猫のミー
RIUMさん#初句

8月26日
甘やかな噛み痕のこる右肩に神輿を担ぐ賑やかな夜
『 かな 』

 

来月は、文体について考えていきたいなと思います。それでは。