宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和五年二月の自選短歌五首

2月は28日までしかない月なのですが、わりとたくさん短歌が作れてよかったです。短歌ならではの表現。に少しは近づけたかなという気がしなくもないかもしれない歌も垣間見えたり見えなかったりするように思ったりなんて、とことん弱気ではありますが、短歌って楽しいなと思いながら作れるようになってきました。今月もRIUMさんと木野喜久子さん、そして「うたの日」のお題に頼った作歌となりました。お題なしの自発的な短歌も、もっと作っていけたらいいなと思います。

それでは、令和五年二月の自選短歌五首です。

令和五年二月の自選短歌五首

2月5日
家にある椅子の数だけ猫が居て猫の数だけ皿のある家

 

2月14日 RIUMさんの#連想短歌 「バレンタインデー」
カロリーの他に求めるものもなく雪山で分け合うチョコレート

 

2月17日 #初句「弾け飛ぶ」#ついうた
弾け飛ぶ無数のバネのそれぞれに生まれる希望不安悲しみ

 

2月21日 『ドロップキック』
るるぶ』にも『ことりっぷ』にも「名物はドロップキック」と書いてある島

 

2月23日 『 温 』
温かな石をみつけて握りしめ冷たい石にする昼休み