宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和四年九月の自選短歌五首

空と風が秋めいてきました。

うたの日 と RIUMさんのお題 で短歌を考える毎日です。

桜前線開架宣言』を読んで、好きな歌人の方がまた増えました。

その上で、わたしはどんな短歌を詠みたいのかぐるぐるぐるぐるしています。

それでは、今月の自選短歌五首です。

9月6日 RIUMさんの#初句
さよならが二番線から発車する大月それは素敵な名前

9月10日 RIUMさんの#初句
今日からは海を見下ろすファミレスを心の本籍地として生きる

9月17日 RIUMさんの#初句 
何もかも台無しにして午後七時頼んでおいた花火があがる

9月19日 『 なんて 』
どこからが浮気かなんて訊かれたら荻窪からと答えてやるわ

9月19日 RIUMさんの#初句
こうやって薄焼き卵つくる技たぶんわたしで途絶えてしまう

 

10月は、千原こはぎさんの「うたそら」がありますね。どんな短歌に出会えるか、とても楽しみです。それでは。