宇祖田都子の短歌の話

森羅万象を三十一音に

令和五年一月の自選短歌五首

年が改まって一ヶ月が過ぎました。お正月気分もないまま温かな一月だったと感じています。最近、万年筆や文具の専門店が東京へ移転してしまって、閉店の一日を取材していました。それは、ミニコミサイズに編集して脱稿したのですが、いつか、身辺雑記としてご報告できればと思います。

それでは、令和五年最初の自選五首です。

令和五年一月の自選短歌五首

1月7日 #RIUMさんの初句
この先は腕力だけが物を言う これは羽ばたくための筋肉

1月10日 RIUMさんの#連想短歌 「部屋」
よかったら寄ってく? なんて言えなくて胡桃を砕くほどの握力

1月13日 RIUMさんの#連想短歌 「あの人」
「母」を指す言葉全てが温すぎて使えなかった学生時代

1月19日
暗闇に蜂蜜瓶を探し当て本日分の夜を呑み干す

1月26日
旅先で「円」を両替した国の通貨単位が「風」だったこと
『 風 』

 

以上です。